当社では、グローバルなサプライチェーンにおけるCSR課題に対する組織的な対応力強化のため、「物流資材部門CSR調達ガイドライン」を取引先へ周知し、内容を相互に確認のうえ取引基本契約書を締結する等の取り組みを行っています。本ガイドラインは、銅精鉱以外の原材料・資機材を対象とし、公正な取引、人権尊重、法令遵守、調達倫理、労働衛生、環境保全、情報セキュリティ等、当社が守るべき項目として当社の上位方針である「調達基本方針」と、これら項目に加え、公正な事業活動、労働環境整備・労働時間、結社の自由、責任ある原料調達、製品の品質と安全性、知的財産の保護、情報開示、通報者の保護等に関して取引先に遵守をお願いする「CSR調達基準」から構成されています。2025年より、本ガイドラインを多言語(日本語・英語・中国語)に翻訳し、グローバルなサプライヤーと継続的にコミュニケーションを通じてCSR調達の推進に取り組んでいます。
また、当社では、取引先での取り組みの実効性を確保するため、2016年4月より新規取引先採用審査および既存取引先定期評価を行い、必要に応じて現地監査も実施しています。
■新規取引先採用審査
後述する「サプライヤーセルフチェックシート」の回答内容を基に総合的な採用審査を行い、所定の基準を満たしていることを確認したうえで取引を開始しています。
■既存取引先定期評価
主要品目の調達先を中心に重要取引先を選定し、新規取引先採用審査と同様に「サプライヤーセルフチェックシート」に基づく定期評価を実施しています。定期評価の結果は、取引先に個別でフィードバックを行い、その内容を総合に確認、必要に応じて低評価項目に対する改善要求を行っています。
※既存取引先定期評価の流れ
- Step1: 後述のサプライヤーセルフチェックシートを用い、取引先に自己評価を依頼する。CSR、人権、ESGに加え、品質、価格等を含む計13項目について調査を実施する。
- Step2: 取引先の自己評価結果を踏まえ、自社にて改めて評価を行い、スコアの低い取引先を抽出する。
- Step3:調査に回答した全ての取引先に対して評価結果をフィードバックするとともに、低スコアの取引先に対して改善要望を提示する。
- Step4: 取引先の是正状況を確認し、改善が完了するまで継続的にフォローを行う。
■サプライヤーセルフチェックシートの運用
新規取引先の採用審査および既存取引先の定期評価では、事前に「サプライヤーセルフチェックシート」による自己評価を依頼しています。このセルフチェックシートでは、一般的な評価項目である品質や価格、供給、技術力といった項目に加え、2023年度からは、加盟しているグルーバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)が策定した標準アンケートツール(共通SAQ)を基に、CSR、人権、ESGに関する項目を拡充し、計13の項目に対して方針、体制、取り組み、是正に関する仕組みの有無を確認しています。
■物流資材部門社員への教育
サプライヤー評価およびCSR調達方針の浸透を目的として、物流資材部門の社員を対象に、説明会を実施しています。また、社内外講師による集合研修などを実施し、物流資材部門の担当者および管理職に対して、調達コンプライアンスに関する教育を行っています。これらの取り組みを通じて、サプライチェーンにおけるCSR、人権、ESGリスク管理の重要性について理解を深め、組織全体への浸透を図っています。