「ものづくり力別格化」の実現に向けた取り組みにより、中長期の事業成長につながる事業戦略に基づいた工場ビジョンを実現し、生産プロセス高度化のため、デジタル技術の活用による問題把握力の向上や仕事のやり方変革による本質改善力の向上を実現します。
また、外部の知見を積極的に活用し、さらなるものづくり力の向上を図ります。
工場ビジョンは、ビジョンづくりと施策フォローアップの効率化を図るための実効性のある仕組みを検討していきます。ものづくり経営フレームワークでは、工場マネジメントや業務プロセスの質を高い目線で評価・把握するよう「工場革新力」「管理力」「改善力」「運営力」「量産化力」「組織・人材育成力」の6つの評価に集約し2024年度より運用しております。2025年度は、工場別格化に向けた気づきを得られるツールへと軌道修正したものに、より目線の高い設問を追加していきます「革新力」を含む総合評価を継続的に使用できるよう、評価項目および内容のさらなる改善を行います。技術強化では引き続き「生産プロセス高度化」は複数テーマに取り組み、スマートファクトリー化構想立案と実現に向け、工場への適切な技術によるソリューションを提供し、品質向上や省人化、製造リードタイムの短縮等を実現する要素技術を確立していきます。また、デジタル技術を活用したデータ収集・利活用の基盤を整備し、改善活動のスピードアップ、業務高効率化を促進していきます。
基盤強化ではマネジメント力強化として、「生産性向上」「良品化条件」「第一線監督者」それぞれのマネジメント方法についてカンパニー/拠点に伴走していきます。
当社では、体質強化として若手従業員を対象とした実践型ものづくり人材教育プログラムを展開しています。このプログラムは、ものづくり、開発、営業、管理の各分野に適用し、より実効性の高い取り組みを推進し、工場の収益向上に貢献していきます。特に今後益々必要とされるDX関連への知識が必要とされる活動を強化し、座学と実践を一つにしたDXの入門的位置付けとなるDXチャレンジや、技術系・製造系を対象とした実際のデジタル活用を行うものづくりデジタル活用教育を行っております。また、各工場の管理職には、DMAIC(定量的プロセス改善)指導者を育成する取り組みも進めています。さらに、2024年度に引き続き、2025年度にも、ものづくりの課題を掘起し、テーマアップ活動を強化していきます。これまでに蓄積したノウハウや技術を活かし、効率的な体制で課題解決に取り組みます。